賃貸審査 ブラックリストでも借りられる賃貸とは?


ブラックリストの情報管理の仕組みや、リストに載ってしまう主な理由、さらには家賃滞納や保証人の問題など、賃貸契約における重要なポイントをまとめました。

目次

1. 家賃ブラックリストとは何か


賃貸物件での家賃未払いや規約違反などの契約上の問題があった入居者の情報を家賃保証会社が共有するためのデータベースとなっています。
支払い状況については家賃保証会社・入居の規約違反等につきましては管理会社にて共有になります。
家賃保証会社と管理会社の個人情報の共有はございません。
支払い状況でのブラックリストの方はブラックリストになってしまった保証会社グループを利用すれば
ご入居可能になります。
また入居の規約違反等につきましては違う管理会社の物件であれば入居可能になります。

1.1 家賃ブラックリストの定義と実態

情報の共有期間は通常5年程度とされており、この期間中は新規の賃貸契約が著しく困難になる可能性が高くなります。

項目内容
情報の種類家賃滞納歴、契約解除歴
共有期間概ね5年間
主な情報元家賃保証会社

1.2 家賃ブラックリストに載る主な理由

ブラックリストへの登録要因として最も多いのが家賃の滞納です。一般的に2ヶ月以上の滞納で登録対象となることが多く、特に無断退去や夜逃げなどの悪質なケースは即時登録される場合があります。

その他の主な登録理由には以下のようなものがあります:

  • 契約違反による強制退去
  • 近隣トラブルの常習
  • 物件の故意の損壊
  • 無断転貸や目的外使用
  • 反社会的勢力との関係

1.3 賃貸契約における信用情報機関の役割

日本信用情報機構(JICC)などの信用情報機関は、賃貸契約においても重要な役割を果たしています。
これらの機関は、金融取引だけでなく賃貸取引における個人の信用情報も管理しており、家賃保証審査の際の重要な判断材料として活用されています

信用情報機関が保有する情報には以下のようなものが含まれます:

情報区分具体的な内容
本人確認情報氏名、生年月日、住所など
契約情報賃貸契約履歴、支払状況
取引情報延滞記録、保証履行記録

2. 賃貸契約が断られやすい具体的な事例

賃貸契約の申し込みが断られる理由は多岐にわたります。
ここでは、実際によくある事例を詳しく解説していきます。

2.1 家賃の滞納履歴がある場合

過去の賃貸物件で家賃滞納があると、その情報は最長で5年間、信用情報機関に記録が残ります
以下のような滞納パターンは特に注意が必要です。

滞納状況審査への影響度
3ヶ月以上の長期滞納非常に高い
複数回の短期滞納高い
支払い遅延の常習中程度

2.2 過去の賃貸物件での問題行為

無断転貸や騒音トラブル、契約違反など、過去の入居中に問題を起こした履歴がある場合も契約を断られる大きな要因となります
しかし不動産会社管理会社にて共有はございませんので
家賃滞納よりは比較的審査には影響が無いのが実情になります。

特に以下のような行為は重大な問題として扱われます:

  • 無断での転貸や同居人の追加
  • 近隣住民とのトラブル履歴
  • 契約時の虚偽申告
  • 物件の損傷や不正改造
  • 迷惑営業や違法行為

2.3 収入や職業による審査への影響

収入条件審査基準の目安
年収に対する家賃の割合年収の1/3以下が望ましい
安定収入の有無正社員が最も審査が通りやすい
勤続年数1年以上が望ましい

3. ブラックリストの情報はどこで管理されているのか

情報管理システムは、賃貸契約における重要な審査材料として活用されています。

3.1 日本賃貸保証協会の情報管理システム

日本賃貸保証協会(LICC)では、家賃の支払い履歴や契約違反などの情報を一元管理するシステムを運用しています。このシステムには、全国の加盟会社から収集された賃貸契約に関する様々な情報が記録されています。

主な記録内容は以下の通りです:

記録項目保管期間
家賃滞納情報5年間
契約解除履歴7年間
保証債務履行情報5年間

3.2 不動産会社間での情報共有の実態

大手不動産会社では、独自の審査システムを構築し、過去の入居者データを蓄積しています。
これらの情報は、法令の範囲内で加盟店舗間での共有が行われ、入居審査の判断材料として活用されています

情報共有の対象となる主な項目:

  • 過去の強制退去歴
  • 近隣トラブル歴
  • 契約時の虚偽申告
  • 無断転貸や目的外使用の履歴

3.3 個人情報保護法との関係性

個人情報保護委員会の指針により、賃貸契約における個人情報の取り扱いには厳格な規制が設けられています。

入居者情報の収集・保管・利用には、本人の同意が必要とされ、不適切な情報共有や目的外利用は禁止されています

具体的な規制内容:

  • 収集する個人情報の利用目的の明示義務
  • 情報の正確性確保の義務
  • 情報の安全管理措置の実施義務
  • 第三者提供の制限
  • 本人からの開示請求への対応義務(参考として・以下日本セーフティーサイト抜粋)

4. 賃貸契約を断られないための対策方法

賃貸契約を断られそうな場合でも、適切な対策を講じることで契約成立の可能性を高めることができます。

4.1 独立系保証会社の利用と審査対策

独立系の保証会社のご利用において賃貸契約が承認される可能性が大幅に向上します
以下独立系保証会社の一部会社一覧

保証会社名特徴審査基準の厳しさ
カーサ信用情報審査以外比較的緩やか
JID信用情報審査以外比較的緩やか
日本セーフティー信用情報審査以外比較的緩やか

4.2 連帯保証人を立てる方法

信用力のある連帯保証人を立てることで、契約が承認される可能性が高まります。

連帯保証人に求められる一般的な条件:

  • 年収が賃借人の家賃の12倍以上
  • 安定した職業に就いている
  • 賃借人との関係性が明確
  • 日本国内に居住している

4.3 前払い家賃での対応

家賃の前払いを提案することで、家主の不安を解消できる場合があります。半年分や1年分の家賃を前払いすることで、契約が認められるケースも少なくありません

4.3.1 敷金や礼金の増額提案

通常の敷金や礼金より多めの金額を提案することで、リスクに対する保証を強化できます。

4.3.2 家賃の前払い月数の調整

前払いする月数は、家主との交渉により柔軟に調整できます。一般的な前払い月数の選択肢:

  • 3ヶ月前払い:最も一般的な選択肢
  • 6ヶ月前払い:中程度のリスク対策
  • 12ヶ月前払い:最も強力な信用補完策

5. ブラックリストから回復するための方法

家賃ブラックリストからの回復は、適切な対応と時間をかけた信用回復が必要です。

5.1 延滞家賃の完済による信用回復

最も確実な信用回復方法は、未払い家賃の完済です。延滞家賃を完済することで、家賃債務情報は「支払済み」のステータスに更新され、新規契約時の審査において有利に働きます

完済方法メリット注意点
一括完済即時の信用回復が可能まとまった金額が必要
分割払い月々の負担が少ない完済までに時間がかかる

5.2 審査に強い仲介会社への相談

仲介会社の具体的な交渉条件の一部として以下になります。

  • 現在の収入を証明する源泉徴収票や給与明細の提示
  • 勤続年数や雇用形態の安定性のアピール
  • 追加の保証人や保証会社の利用の提案
  • 預金通帳での貯蓄状況の証明

5.3 法的な異議申し立ての手段

信用情報に誤りがある場合、法的な異議申し立ても可能です。個人情報保護法に基づき、保証会社や信用情報機関に対して情報開示請求や訂正請求を行うことができます

一般社団法人全国賃貸保証業協会によると、異議申し立ての手順は以下の通りです:

  1. 信用情報の開示請求を行う
  2. 記載内容に誤りがある場合、訂正を申し立てる
  3. 必要に応じて弁護士に相談する

情報の開示請求や訂正については、個人情報保護委員会の公式サイトで詳しい手続きを確認できます。

申し立ての種類必要書類処理期間
開示請求本人確認書類、請求書2週間程度
訂正請求訂正内容を証明する書類1ヶ月程度

6. まとめ・お問い合わせ・ご相談

弊社は、審査に特化した物件のご紹介や初期費用などご予算に応じた物件のご紹介を主に行っております。
審査に不安があるお客様や、予算が予め決まっているお客様などはご連絡頂ければご案内させていただきます。
ラインでのお問合せの方がスムーズになりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

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不動産賃貸の仕事に従事10年程賃貸審査に関しまして特化して運営しております。審査不安の方も希望の物件に住めるようサポート出来ましたら幸いです。 賃貸審査通過に特化してお部屋お探し致します。 是非お問い合わせくださいませ。

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