
賃貸物件を借りる際に避けて通れない「あんしん保証」の審査。初めての方はもちろん、過去に審査に落ちた経験のある方も多くの不安を抱えているのではないでしょうか。本記事では、あんしん保証の審査基準や審査の流れを徹底解説します。収入証明や在職確認など必要書類の準備から、フリーランスや外国籍の方など申込者の状況別の対策まで、実務経験豊富な宅建士監修のもと具体的にご説明します。
目次
1. あんしん保証の賃貸審査
東京証券取引所 スタンダード市場上場企業でありアイフル株式会社があんしん保証の株式を一定割合保有しており
アイフルグループ位置付けられています。
審査はクレジット系の審査(信用情報審査)になりますので審査難易度は高くなります。
過去にクレジットカード系にて事故が有る場合には審査通過は難しくなります。
又あんしん保証とライフカードは、直接的な資本関係はございませんがどちらもアイフル株式会社を中心とするアイフルグループに属する企業です。両社はグループ内での兄弟会社のような関係にあり、親会社であるアイフルを通じてつながっています。
あんしん保証は家賃債務保証事業を専門とし、主に賃貸住宅の入居者向けに保証サービスを提供しています。
一方、ライフカードはクレジットカード事業を展開しており、「ライフカード」というクレジットカードの発行や関連サービスを行っています。

1.1 あんしん保証の会社概要と特徴
あんしん保証株式会社は2002年に設立され、20年以上の実績を持つ家賃債務保証のリーディングカンパニーです。年間約8万件の新規保証契約を締結し、累計70万件以上の保証実績があります。
項目 | 詳細 |
---|---|
設立 | 2002年 |
資本金 | 7億9,800万円 |
本社所在地 | 京都市 |
主要サービス | 家賃債務保証事業 |
1.2 賃貸審査の基本的な流れ
賃貸審査は通常、申込書の提出から結果通知まで以下の5つのステップで進められます:
- 申込書と必要書類の提出
- 本人確認と書類確認
- 在籍確認(会社への電話確認)
- 収入証明の確認
- 総合判断と結果通知
1.3 審査にかかる期間と費用
審査期間は通常1〜3営業日程度です。ただし、繁忙期(1月〜3月)は最大5営業日かかる場合があります。
費用については、初回保証委託料として賃料等の50%(最低2万円)が必要です。また、年間保証更新料として1万円がかかります。
費用項目 | 金額 | 支払時期 |
---|---|---|
初回保証委託料 | 賃料等の50%(最低2万円) | 契約時 |
年間保証更新料 | 10,000円 | 1年ごと |
保証限度額 | 賃料の24か月分 | – |
これらの費用は入居者が負担する初期費用の一部として位置づけられ、家賃債務保証を受けるための必要経費となっています。
2. あんしん保証の審査基準を徹底解説
賃貸物件を契約する際の審査基準について、株式会社あんしん保証が定める要件を詳しく解説します。審査基準は大きく分けて、収入面、職業面、保証人要件、年齢制限の4つの観点があります。
2.1 年収に関する基準
あんしん保証では、原則として以下の年収基準を設けています。
契約形態 | 必要年収の目安 |
---|---|
単身契約の場合 | 年収150万円以上 |
家族契約の場合 | 年収200万円以上 |
家賃に対する年収倍率は、年収が家賃の12倍以上であることが望ましいとされています。例えば月額家賃8万円の物件であれば、年間96万円の家賃総額となるため、年収は最低でも約116万円以上が目安となります。
2.2 職業と勤続年数の条件
職業による審査基準は以下のようになっています:
- 正社員:原則として勤続年数3ヶ月以上
- 契約社員:契約期間が1年以上で更新実績があること
- パート・アルバイト:勤続年数6ヶ月以上
- 派遣社員:派遣先での就業予定が1年以上あること
安定した収入が見込める正社員の場合は、比較的審査が通りやすい傾向にあります。
2.3 連帯保証人の要件
あんしん保証では、原則として連帯保証人は不要です。
ただし、以下のような場合は連帯保証人を求めらることがあります
- 学生の場合
- 年収基準を満たさない場合
- 勤続年数が基準に満たない場合
連帯保証人に求められる条件は以下の通りです:
項目 | 必要条件 |
---|---|
年齢 | 20歳以上65歳未満 |
年収 | 300万円以上 |
居住地 | 日本国内 |
2.4 申込者の年齢制限
申込者の年齢に関する制限は以下の通りです:
- 最少年齢:原則として20歳以上(未成年の場合は親権者の同意が必要)
- 最高年齢:原則として75歳未満(収入や資産状況により相談可)
高齢者の方の場合、年金受給証明書や預貯金残高証明書などの追加書類の提出により、柔軟な対応が可能です。
3. 審査通過のための具体的な準備と対策
賃貸物件の審査を確実に通過するためには、事前の準備と正しい対策が不可欠です。あんしん保証の審査では、提出書類の完璧な準備と正確な情報提供が求められます。
3.1 必要書類の準備ポイント
審査を円滑に進めるためには、以下の必要書類をすべて整えることが重要です。書類に不備があると、審査期間が長引いたり、最悪の場合は否決される可能性もあります。
3.1.1 本人確認書類の用意
本人確認書類として、以下のいずれかの提出が必要です。
書類の種類 | 有効期限 | 注意点 |
---|---|---|
運転免許証 | 有効期限内のもの | 両面コピーが必要 |
パスポート | 有効期限内のもの | 顔写真ページのコピー |
マイナンバーカード | 有効期限内のもの | 表面のみコピー(裏面不要) |
3.1.2 収入証明書の準備
安定した収入があることを証明するため、以下のいずれかの書類が必要となります:
- 源泉徴収票(直近のもの)
- 給与明細(直近3ヶ月分)
- 所得証明書(市区町村発行)
- 確定申告書(税務署の受付印があるもの)
3.1.3 在職証明書の取得方法
在職証明書は、現在の勤務先での雇用状況を証明する重要な書類です。取得の際は以下の点に注意が必要です:
- 会社の公式フォーマットを使用
- 社印または角印の押印が必要
- 発行日から3ヶ月以内のものを提出
- 雇用形態が明記されていること
3.2 申込書の正しい記入方法
申込書の記入ミスは審査の遅延や否決の原因となるため、以下のポイントに注意して記入します:
記入項目 | 記入上の注意点 |
---|---|
氏名 | 戸籍上の正式な氏名を記入 |
電話番号 | 日中連絡可能な番号を記入 |
勤務先情報 | 正式な会社名と所在地を記入 |
年収 | 源泉徴収票と一致する金額を記入 |
申込書の記入に不安がある場合は、不動産仲介業者に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな審査につながります。
特に、在職確認の電話連絡がスムーズに行えるよう、勤務先の連絡先情報は正確に記入することが重要です。人事部や総務部の直通番号がある場合は、その番号を記入するとよいでしょう。
4. 審査に落ちやすい人の特徴と対処法
賃貸物件の審査において、特定の条件に該当する方は審査に通りにくい傾向があります。ここでは、そのような状況にある方々への具体的な対策をご紹介します。
4.1 フリーランス・自営業の方向けアドバイス
フリーランスや自営業の方は、収入の安定性を証明することが課題となります。
必要書類 | 備考 |
---|---|
確定申告書(直近2年分) | 収受印のあるもの |
所得証明書 | 市区町村発行 |
帳簿書類 | 取引履歴がわかるもの |
安定した収入を示すため、複数年分の確定申告書と所得証明書を用意することで、審査での信頼性が高まります。
4.2 就職内定者の申込方法
就職内定者の場合、現時点での収入がないことが審査のネックとなりやすいものの、以下の書類を揃えることで審査通過の可能性が高まります:
- 内定通知書(原本)
- 入社後の給与支給額が明記された書類
- 在学証明書(新卒の場合)
内定先の企業規模や給与額が明確に示されている場合、審査での評価が上がる傾向にあります。
4.3 外国籍の方の審査のポイント
外国籍の方の場合、在留資格と在留期間が重要な審査項目となります。
確認項目 | 対応策 |
---|---|
在留カード | 有効期限が契約期間をカバーしていることを確認 |
在留資格 | 就労可能な資格であることを証明 |
日本語能力 | 日本語能力試験の証明書があれば提出 |
在留期間が十分に残っており、安定した職業に就いていることを示すことで、審査通過の可能性が高まります。
4.3.1 外国籍の方の追加提出書類
- パスポート(写し)
- 在留カード(両面)
- 勤務先の推薦状(可能な場合)
- 日本での滞在予定期間を示す書類
審査に不安がある場合は、保証会社指定の保証人サービスや家賃債務保証サービスの利用を検討することで、審査のハードルを下げることができます。
なお、賃貸保証会社各社の審査基準は随時更新される可能性があるため、最新の情報は各保証会社に直接お問い合わせください。
5. あんしん保証の審査でよくある質問
賃貸物件の申し込みにおいて、あんしん保証の審査に関する疑問や不安を多くの方が抱えています。ここでは、よくある質問とその対応策を詳しく解説します。
5.1 過去の滞納履歴がある場合
過去の賃貸物件で家賃滞納の履歴がある場合、審査に影響する可能性が高くなります。ただし、以下の条件を満たすケースでは、審査通過の可能性が高まります。
条件 | 詳細 |
---|---|
完済証明書の提出 | 過去の滞納を完済していることを証明する書類 |
現在の安定収入 | 前回より良好な収入状況を示す証明書 |
保証人の設定 | 信用力の高い連帯保証人の追加 |
5.2 審査落ちした後の再申込について
一度審査に落ちてしまうと同じ保証会社での短期間での再申し込みは難しくはなりますが
3ヶ月程度の期間を空ければ再申込が可能です。
ただし、再申込の際は以下の点に注意が必要です
・前回の審査結果の原因を確認し、改善策を講じる
・収入証明書や在職証明書など、より詳細な書類を用意する
・必要に応じて連帯保証人を変更する
5.3 在籍確認の電話対応のコツ
在籍確認の電話は審査の重要なポイントとなります。以下のポイントを押さえた対応を心がけましょう。
5.3.1 事前準備のポイント
・勤務先の担当者に事前に在籍確認の電話が入ることを伝える
・部署名や電話の受付時間帯を正確に申告する
・個人携帯電話は避け、固定電話での在籍確認を依頼する
5.3.2 電話応対での注意点
在籍確認の電話では、勤務実態や雇用形態について明確に答えられるよう準備しておくことが重要です。特に以下の情報は正確に把握しておきましょう:
確認項目 | 準備すべき情報 |
---|---|
勤続年数 | 入社年月日を正確に |
雇用形態 | 正社員・契約社員などの区分 |
所属部署 | 正式な部署名称 |
勤務時間 | 通常の勤務スケジュール |
これらの質問に対する適切な対応が、スムーズな審査通過につながります。
6. まとめ
あんしん保証の賃貸審査は、クレジットカード系の審査になりますので審査難易度は高いですが
気になるお部屋があんしん保証の審査であってもその他保証会社交渉可能な場合もございます。
弊社は、審査に特化した物件のご紹介や初期費用などご予算に応じた物件のご紹介を主に行っております。
審査に不安があるお客様や、予算が予め決まっているお客様などはご連絡頂ければご案内させていただきます。
ラインでのお問合せの方がスムーズになりますので
どうぞよろしくお願いいたします。
