一般社団法人 全国賃貸保証業協会は、LICCと呼ばれ賃貸住宅の家賃保証会社を調べたことがある方はLICCや協会系保証会社という名前は聞いたことがある方も多いかと思います。
家賃保証会社の利用率は全国の賃貸住宅の90%以上と言われています。家賃保証会社の利用率がここまで当たり前になった背景には、核家族化の進展や高齢化の問題により、連帯保証人を用意する事がかなり難しい社会になりつつあるからだと言われています。
家賃保証会社には、クレジットやローンの過去履歴を下に審査を行う信販系保証会社・会社独自の審査基準の下審査を行う独立系保証会社・そして加盟協会内での過去データを下に審査を行う協会系保証会社があります。
そんな、一般社団法人全国賃貸保証業協会(LICC)について今回は説明していきます。
目次
1、一般社団法人全国賃貸保証業協会(LICC)とは?
賃貸物件を借りる際、現在90%以上の物件で家賃保証会社が利用されているとの統計データがあります。
一般社団法人全国賃貸保証業協会は、一部の家賃保証会社が加盟しており、加盟している家賃保証会社にてお家賃の支払い遅れや滞納また優良者情報を記録している機関になります。
2、どういった保証会社が加盟しているか?
2024年4月時点で、LICCに加盟している保証会社は15社ありその加盟している保証会社15社を利用し賃貸物件を借りているお客様情報を記録しています。また、お客様の情報は加盟会社間で確認ができ、保証会社間で共有されています。
・アーク株式会社 |
・株式外社アルファ |
・エルズサポート株式会社 |
・k-net株式会社 |
・興和アシスト株式会社 |
・ジェイリース株式会社 |
・全保連株式会社 |
・大成保障株式会社 |
・株式会社宅建ブレインズ |
・賃住保証株サービス式会社 |
・ナップ賃貸保証株式会社 |
・ニッポンインシュア株式会社 |
・ホームネット株式会社 |
・株式会社ランドインシュア |
・株式会社ルームバンクインシュア |
3、LICCに加盟する保証会社について
LICCでは、お客様の名前・前住所・生年月日・免許証番号(個人特定番号)などの申込時記載情報、物件情報(名前・号室・住所・賃料など)をデータベースに記録しています。
保存された過去のデータは、加盟保証会社間での審査の際に利用され、過去にLICC加盟保証会社での家賃滞納や遅れがあった場合には、加盟している保証会社での審査承認が難しくなってきます。
審査の際の情報源として、家賃保証会社はLICCに加盟するメリットがあります。
また、LICCに加盟する事で契約書類の随時確認などの厳しい審査を受けた後の加盟となる為、利用するお客様への信頼度も高まる事につながります。
①記録されたデータの利用
LICCに登録されたデータは、名前や生年月日、個人が特定できる番号など個人情報につながる物がメインになります。
個人情報は、LICCにて厳正に取り扱われ加盟会社の賃貸物件入居審査の際にしか利用が出来なくなっております。
また、こうした加盟団体間ではデータを共有する事が記載された同意書は、物件の契約の際にお客様に事前に宅建士より説明を受け、同意を得る形が作られております。
②データの照会
上記にて説明した、LICC加盟会社間での情報共有に加え、登録されている本人には情報が照会できるようになっております。
原則、本人にはなりますが本人が既に亡くなられている場合や特別な理由がある場合には、委任状の用意など事前の必要事項がありますが代理人での照会も可能になっています。
過去に、お家賃の遅れや滞納があった可能性のある方や不安な方は、一度自分の記録されている情報を照会しているのも良いかもしれません。
(クレジットやローン関連の信販情報照会と違い、LICCで登録されている情報は賃貸物件の過去の家賃支払いに関する事がメインになります。)
・データの照会方法
・郵送の場合
料金:1100円(定額小為替証書と100円分の切手)
用意するもの:ホームページ内にある開示申込書・本人確認物2点(免許証・保険種・マイナンバーカード・パスポートなど)
・来所の場合
料金:550円(現金にて)
用意するもの:開示申込書(受付にて用意があります)・本人確認物2点(免許証・保険種・マイナンバーカード・パスポートなど)
時間:月~金(祝祭日・年末年始等を除く) 10:00~12:00・14:00~16:00
どちらの場合でも、本人以外の代理人が開示請求を行う場合には委任状が必要になってきます。
委任状の他注意事項などもある為、本人以外の代理人が開示する場合には、事前にLICCのホームページから確認する事をお勧めします。
③データの保存期間
LICC内での、お客様データは保証委託契約の終了後5年間保存されるとされています。(LICC HP 登録する情報と登録期間より)
支払い遅れや滞納があった場合には、返済後の5年間となります。
滞納歴がかなり酷い場合や、家賃遅れを何度も連発されてしまうと5年とは記載されていますが一定の報告はあるかと思いますので、支払い遅れや滞納にはくれぐれも注意が必要になります。
4、家賃保証会社の審査
賃貸物件を借りる際、昨今90%以上の物件で家賃保証会社の利用が必須となってきます。
LICCとは、一部の家賃保証会社が加盟している団体になりますので、加盟会社の審査はどのように行われているか解説していきます。
・LICC加盟保証会社を利用して、物件を借りたことがある場合
→LICC加盟の家賃保証会社は全国的に利用されている保証会社が多く、何度かお引越しをされているかたは利用している場合があります。
家賃保証会社には、それぞれの会社ごとの基準はありますがLICC加盟の保証会社ではデータに登録されたお客様情報を見ての審査となります。
過去に、LICC加盟保証会社を利用した物件にて家賃の滞納があった場合、LICCに記録された過去のデータにより審査非承認となる事があります。
・賃貸物件に住むのが初めての場合・LICC加盟保証会社を利用した過去が無い場合
→家賃保証会社毎、審査基準は設けられていますが基本的に審査される項目は同じです。
・収入
・勤務先
・勤続年数
・雇用形態
・年齢
・過去の滞納状況
・犯罪歴・逮捕歴が無いか
上記についてはそれぞれの基準値の下必ず審査されます。また、収入に対しての家賃額も必ず審査されます。
家賃保証会社は実際、沢山ありますが物件の大家さんや管理外社によって利用する保証会社は決められています。
その中で、自己破産をしていたり、クレジットカードを滞納していたりすると信販系の保証会社にて審査が厳しくなり、過去にLICC加盟保証会社にて家賃の支払い遅れがあると審査が厳しくなるなど、お客様自身の選択肢がどんどんなくなってしまうのが現実になります。
個人の収入に対して、家賃を算出し支払いに遅れることが無いようにお客様自身でも考えていかなければいけないと思われます。
5、まとめ
今回ご紹介した、一般社団法人全国賃貸保証業協会(LICC)は全国的に多くの賃貸物件で利用されている名前の通った有名な保証会社が数多く加盟している団体になります。
LICCに加盟している企業間でお客様が借りられた物件での家賃の遅れや滞納があった場合履歴が残る為、加盟保証会社は審査の際にお客様データを下に審査を行う事が出来るというメリットもあり、一部の保証会社が加盟しています。
また、お客様側から見ても大きな組織に加盟している保証会社になるので信用性も得られやすく、契約の際に宅建士より説明のある保証会社の同意書や契約書の細かく書かれた多くの文章を詳しく把握出来なくても、公正な契約書の下合意する事が可能になります。
というのも、LICCに加盟する為には保証会社側が多くの審査や、契約書類も一言一句精査された後に加盟が可能になる為です。
そして、一般社団法人全国賃貸保証業協会(LICC)に加盟している保証会社にて、お家賃の支払い遅れや滞納があると加盟団体内での情報共有がある為次回の保証会社審査の際LICC加盟保証会社では審査が難しくなってしまうといった注意点も御座います。
家賃支払いの遅れ・滞納情報のみではなく、LICCでは優良情報も記録共有されるとの事で、同じ物件に長期間住まわれており家賃遅れが一度もないとなると、優良情報として管理会社やオーナー様の
審査でもかなり有利になるとされています。
このLICCの情報は、5年間履歴が残り(滞納者などは、返済後から5年)本人(委任された代理人)であれば情報を照会する事が可能になります。
550~1100円の料金は発生しますが、お客様の方で万が一心配な点がある場合には一度情報照会してみるのもお勧めです。
過去に、LICC加盟保証会社での家賃滞納があり賃貸物件の審査に不安がある方や、既に審査に落ちてしまったという方もいるかと思います。
弊社ではそんなお客様のご状況をお聞きさせていただき、お客様での審査可能な物件のご紹介や連帯保証人さんが用意出来ないお客様のサポートなど数多くやらせて頂いております。
過去のお客様データを基にお客様に最善のアドバイスなど少しでもお力添え出来たらと思っております。
何かご事情がある方や、不安がある方は一度弊社にご相談頂けますとサポートさせていただきます。
6、お問合せ
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